新潟物語

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一般的な新潟のイメージはお米、酒、雪、信濃川、トキがすぐに頭に浮かぶと思います。

特に魚沼産のコシヒカリはあまりに有名で日本一のブランド米として君臨しています。

雪深い新潟がお米の一大産地に発展し(実際生産量・66万4千トン・で日本一)、

美味しいお酒がつくらるようになったのも米、雪、信濃川、トキなどがお互い

根本的なところで共通した要因を持っているからです

(潟から生まれた新潟)

新潟はその名前の通り、新しいの土地です。

信濃川と阿賀野川の2大河川が作り上げた日本で一番肥沃な大地です。

大正11年に大河津分水が出来てようやく現在のような姿になりましたが、

それまでは常に川は氾濫し、あちらこちらには潟湖がいくつも存在し、

雪解け時期や雨季には洪水が定番でした。

全くの沼地だったのです。

農作業も水に腰までつかり、舟を使っての作業だったと言います。

 

そして新潟の夏は多湿でかなりの高温になります。

その高温多湿の湿地には熱帯の多雨地帯生まれのお米が最適でした。

それしか作れなかったのかもしれません。

そんな湿地は大河津分水が完成し、潟湖は少しずつ干拓されて

今では鳥屋野潟を残すくらいになりました。

そして現在のような広大な越後平野となり、日本一の米作地帯となりました。

 

新潟はまた県境を朝日山地・飯豊山地・越後山脈・三国山脈などの山々に囲まれ、

その雪解け水は信濃川、阿賀野川によって運ばれ、

春の田植えの水となり決して絶えることはありません。

また、雪は降れども越後の国は同緯度の仙台と比較して冬も温暖です。

越後には水害はあれども古来より冷害も干害も少なかったのです。

 

 (お米が作った新潟文化)

そしてお米を中心とした特産品・名産品も発達してきました。

新潟は古くから米粉の餅文化を形成してきました。

今では笹ダンゴで全国的に知られていますが、

これは貧しい子作農民が如何に上米をお金に変え、

くず米を日常的に自分らの常食とするために生まれた貧農の知恵でした。

新潟は冬期の深い雪の為に2毛作が出来ず、

必然的にコメを中心的に生きざるを得ませんでした。

小麦や大麦、蕎麦などもあまり作られなかったのです。

米粉を利用する切り餅や米菓の産業が発展してきたベースがここにあります。

 

新潟の代名詞でもあるお酒は全県に上質のお米があり、

その上雪解け水の上質の軟水があちらこちらで湧き出しています。

また雪のおかげで冬は多湿で厳しい冷え込みもなく気温は安定し、

酵母の発酵にも最適です。

更には冬は農作業もなく手間ひまかけてお酒を醸造できました。

新潟県人の粘り強い気質にもピッタシだったのです。

新潟のお酒の上質性がここにあります。

 

新潟の食のもうひとつの大きな特徴は夏野菜の美味しさです。

水と真夏の暑い太陽は驚くくらいの美味しい野菜を作り上げます。

枝豆・ナス・トマト・きゅうり・スイカ等県外から定住した人達は感嘆しています。

しかし、これらの野菜はあまり県外に出荷されません。

お米を中心にしているために手が回らないのです。

と言うよりはその価値に気づいてないのかもしれません。

いい例が枝豆です。

新潟では茶豆ですが、山形は同じ枝豆を「だだちゃ豆」として

大量に首位圏に出荷しています。

新潟はほとんで自分たちで食べてしまいます。

新潟の海の幸も忘れてはなりません。

佐渡を中心にした日本海は豊かな漁場を形成してしています。

特に村上を中心とした鮭の郷土料理は新潟の食にはなくてはならないものです。

新潟県人は鮭をこよなく愛します。

新潟は日本で一番高くていい鮭が入ってくると言われています。

ご飯に合うものを求めてやまないのです。

 

 (湿地とドジョウとトキ)

その越後の土地でトキは古来より身近に存在していました。

湿潤な越後の蒲原平野はかれらの大好きなドジョウ王国だったのです。

新潟では真夏にドジョウ汁をよく食していました。

そのドジョウも戦後の農薬の大量使用で激減し、

トキは絶滅しました。

最近トキもようやく佐渡で復活しました。

それは島をあげて低農薬に取り組んだことで

美味しいドジョウが復活したからです。

 

新潟は本当に何を食べても美味しいところです。

お米、お魚、野菜、果物、お酒と盛り沢山ですが、

新潟の人達はそれに気づいていません。

そして売り込みベタなのです。

自分からアピールは決してしてきません。

だから新潟県人だけが楽しんでいる美味しいものを

ここでしっかり見つけて味わってみてください。

 

 

 

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