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新潟・笹団子の文化
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(米粉食文化の笹団子)
かと言って新潟の人々が常にお米を常食としていたわけではありません。
新潟は他の県に比較して小作農が圧倒的に多い農業でした。
新潟の田畑は大地主によっての所有がほとんどでした。
これは沼地を干拓するには個人では難しく必然的に
力を持った地主が中心にならざるを得ず、集約化が進んだものです。
農家は手元に残った少ないお米のうちで上米をお金に替えて
自分たちはくず米を食べざるを得ませんでした。
白いご飯を食べるのは正月とかお祭りとかハレの日です。
その他の日は大根やいもと一緒に炊き込んでできるだけ
量を増やして食べました。
いわゆる糅飯(かてめし)と言われる混ぜご飯です。
特に大根が多かったようですが不味かったようです。
そのほか菜っ葉や海藻などと炊き込みいろいろ工夫をして食べたのです。
そしてそのくず米を美味しく食べるのに粉にしてうるち米と半々にして団子にして食べたのです。
新潟では昔はヨモギを混ぜた草餅をよく家で作りました。
笹団子や笹餅は笹に包んで日持ちがするようにしてあります。
(*新潟では積極的に笹を食品保存に使います。笹ずし、三角ちまきもあります)
今では名物の笹団子も如何に美味しくないお米を美味しく食べるかの
貧しい農民の知恵だったのです。
新潟のコメ文化は米菓として形を変えて今では全国的にも有名です。
昔から新潟では「かたもち」や「あられ」なるものが食されていました。
非常食やこどものおやつとしてどの家庭も用意していました。
その食文化が「柿の種」や米菓として販売されています。
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