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最近、駅などの売店で、「佐渡あごだしラーメン」というパッケージを
よく見かけます。
いつもちょっと気になってしまいます。
アゴとは特定のトビウオに対する九州の呼び名です。
トビウオは暖流系の魚で200種類ほどいますが、
そのうちアゴと呼ぶのは細トビウオ(丸トビ)と、
筑紫トビウオ(角トビ)で、
煮干し、もしくは焼きあごにされます。
九州では、ウドンや煮物などの出汁は基本このアゴで取ります。
アゴは長崎、福岡の海から日本海を北上して回遊し、
対馬海流にのって、佐渡沖まで達します。
此のアゴを漁獲して佐渡では、
九州と同じようにあごだしが利用されてきました。
さて、このアゴラーメン、
新潟の5大ラーメンに入っている訳でもないのに
お土産屋さんやネット通販ではかなりの人気のようです。
アゴだしは佐渡の特産品ですが、
アゴ出汁ラーメンは、佐渡で確かに一部出しているお店もあるとはいえ、
特に地元での根付いた佐渡のソウルフードでもありません。
佐渡市もこのあご出汁ラーメンを売り出している気配はない感じです。
そしてあご出汁ラーメンは県内での有名店は
上越市の「麺屋あごすけ」、新潟駅前の「らーめん浦咲」とありますが、
どうもそれらのお店がからんだ情報もありません。
では一体、この「佐渡あごだしら~めん」の実態は何なんだ!!
それでは試してみるしかない!と一袋買ってみました。
パッケージには、
「らーめん たかみち」監修とあります。
販売者は柏崎市の株式会社越後屋重兵衛、
製造者は株式会社松代そば善屋とあります。
「らーめんたかみち」は弥彦の矢作にあるラーメン屋さんで
県内で何店も展開していますが、
あごだしラーメンは聞いたことがありません。
松代そば善屋さんは麺の製造メーカーで、蕎麦屋も展開しています。
さて、分からないのが販売者の越後屋重兵衛なる会社です。
特にラーメン店を持っているわけではないようです。
調べてみるとあご出汁ラーメンだけではなく
新潟5大ラーメンのお土産品の販売者でもあります。
(これらの商品もよく売れているようで、アチラコチラのお土産店で目にします)
松代そば善屋のHPには関連会社と記載されているのが、唯一の情報です。
どうやら、此のような推理が成立します。
越後屋重兵衛は、松代そば善屋の販売会社で、企画と営業・販売を行っている。
「らーめんたかみち」はお土産品の商品開発に当たり、そのレシピを提供した??
つまり、この「佐渡あごだしら~めん」という商品は、
完全にお土産用として創られた企画商品だったのではないのか??
特に、何か特別なあご出汁らーめんの実態が
あったわけでもないのに創作されたのです。
この「佐渡あごだしら~めん」なる商品は
創作アイデアの賜物のヒット作なのです。
早速、家に帰り自分で作ってみて食しました。
なんと、塩味で
さっぱりして、美味しい!!
のです。
それは、まるで九州のウドンの汁にラーメンが入っているような味わいです。
最近、歳のせいか、こってり魚介ラーメンに食傷気味だった小生にとって新鮮でした。
おじさんに優しいラーメン!!
おまけに、2人前で330円。
一食、170円弱で、最高のコスパです。
九州の棒ラーメンのような麺に濃縮出汁が付いているシンプルな商品です。

佐渡あごだしラーメンの中身
作ったラーメンはこんな感じです。
肉系の具材は入れず、あくまでも九州のウドンをイマージしてみました。

佐渡あごだしラーメン
新潟の5大ラーメンに加えて、
お土産品に火をつけられように
あご出汁ラーメンも参入してくる気がします。
(参照)
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